捕物出版blog

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捕物小説全盛期

テレビが無かったころには、家での余暇の過ごし方、というか、暇つぶしの手段の一つが読書でした。戦後、百誌近くの大衆文芸雑誌が刊行されていた背景には、そのような事情があります。
これは昭和29年11月16日の読売新聞1面の書籍広告欄に掲載された「増刊読切小説集」の新聞広告です。
捕物小説の特集の雑誌の増刊号なんですが、「巨匠花形作家100人の書下ろし!!」というコピーが目を引きます。
100人ですよ!
顔ぶれは確かにそうそうたるメンバーで、いかに捕物小説が読まれ、また、一流の作家が捕物小説を書いていたかが分かります。

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