捕物出版blog

捕物出版のブログです。

屋号を決める

次に調べたのは、ISBNコードの取得でした。ISBNコードの発行管理は日本図書コード管理センターというところです。
電話で問い合わせてみたところ、個人事業の出版社でも、申請は可能だとのこと。
「個人名よりも屋号とかを登録していただく方が良いですよ。ただし郵便物は屋号で届くように標札にシールでも貼っておいてくださいね」などと懇切丁寧な助言を頂きました。
そこで100冊分の申請をしたのですが、そこでちょっとしたハプニングがありました。
私が留守にしている間に自宅に日本図書コード管理センターから電話がかかってきて、「捕物出版ですか?」と言われたそうです。まだ家内には何も話していなかったものですから、「違います」と言ったとのこと。すぐさま今度は私の携帯に電話がかかってきて、「奥さん知らないって言ってますよ。ちゃんと徹底してくださいね」と言われました。(用件は本当に100冊分もコードが必要なのか?という確認でした)
帰宅した後、当然、そのことが話題になりました。日頃さかんに古本を買い集めていましたから、出版関係のことを何か考えているんだなとは思っていたそうですが、捕物小説専門の出版社、しかも屋号は「捕物出版」。「なんてダサイ名前なの」と家内は呆れていましたが、まあまあ、事後承諾は得られたのです。
ほかにいくらでも名前は考えられるのに、なぜもっと汎用的な名前にしなかったのか?ということですが・・・
私もそれは迷いました。
ただ昔の雑誌を見ていると、「小説の日本」という雑誌の社名は「小説の日本社」などと誌名そのまんまというところが多いのです。
それと、捕物小説に特化した出版社を目指して起業したのですから、あちこち浮気しないように、自ら退路を断つつもりで「捕物出版」と名付けたのです。

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