捕物出版blog

捕物出版のブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

段組み、ヘッダー、フッター、余白の設定など、wordの使い方には習熟してきたものの、やはり、個々のケースで悩むことはしばしばあります。写真は納言恭平さんの七之助捕物帖のある一節です。右端の行の、「まいらるべくそうろう」、返り点があってルビ付き…

TrueTypeフォント作成ソフトで文字を作成

いつも使い慣れているwordですが、縦書き、ルビつきの作品ですと、これは厳しい。 だまってルビをつければ行間が滅茶苦茶になります。これは、行間を固定値にすれば防げますが・・・。また一つの漢字に2文字までならルビはすんなりおさまるのですが、3文字…

見本誌の作成を思い立つ

屋号も決まり、出版社開業の前段階が一通り終わって、いよいよ本作りに着手しました。まずは見本誌を作ってみようと思い立ったのです。というのは、プリントオンデマンドで出版されている本の大半は実用書で、小説の本はほとんどありません。いったいどんな…

屋号を決める

次に調べたのは、ISBNコードの取得でした。ISBNコードの発行管理は日本図書コード管理センターというところです。電話で問い合わせてみたところ、個人事業の出版社でも、申請は可能だとのこと。「個人名よりも屋号とかを登録していただく方が良いですよ。た…

出版社起業を考える

出版社を起業しようとして、まずは、出版業界のことを勉強し始めました。しかし、ある程度想像はしていたことですが、非常に厳しい。儲けるために始めるのではないといえ、家内からは「赤字はだめだよ」と念を押されて・・。出版社の人たちは取次をボロクソ…

消えた直木賞

昭和の頃には、捕物帳はテレビドラマも多数つくられ、文庫化も進んでさかんに版を重ねていたのですが、しだいに状況が変化してきました。 本ばなれが進みだして出版業界を取り巻く環境が厳しくなると、文庫本はどんどん絶版となるように変化しました。 もう1…

テレビドラマの捕物帳

昭和20年代に非常に多く出版されていた大衆文芸誌は、テレビの登場と共に急速に姿を消していきました。 そのかわりに、昭和30年代から50年代にかけては、捕物小説はテレビの時代劇シリーズの恰好のテーマとなったのです。大川橋蔵主演の「銭形平次」は、888…

捕物小説全盛期

テレビが無かったころには、家での余暇の過ごし方、というか、暇つぶしの手段の一つが読書でした。戦後、百誌近くの大衆文芸雑誌が刊行されていた背景には、そのような事情があります。これは昭和29年11月16日の読売新聞1面の書籍広告欄に掲載された「増刊読…

初出誌の調査から

推理小説は若いころから好きだった筆者ですが、捕物小説の面白さを改めて実感したのは銭形平次でした。青空文庫には銭形平次捕物控が多数公開されていて、通勤電車の中でスマホで読むことができます。 銭形平次捕物控の多くは読切の短編なので、電車に乗って…

捕物出版は、かつては国民的人気を読んだにもかかわらず、絶版になって久しい捕物小説を発掘し、再び世に出すことを目的として起業した、個人事業の矮小出版社です。 捕物出版の公式サイトにはなじまない、一人出版社の起業やプリント・オン・デマンドによる…