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発送遅延のお詫びと、Amazonの虚偽説明について

Amazonのプリントオンデマンドが正常に機能していない状態が、ここ数週間続いています。残念ながら3月20日発売予定で予約注文が受け付けられていた「遠山の金さん(下巻)」も結局3月20日には出荷されませんでした。
読者の皆様には、度重なるAmazonの出荷遅延に対して、こころからお詫び申し上げます。

ただ、発売日当日の出荷については危惧はしていたので、やっぱり・・という感じなのです。しかし今回は、これは由々しいと思ったのは、下記のようなメールが注文したお客様に対して送られていることです。

発送の遅延は「入荷の遅れ」によるという文面なのですが、AmazonのPODは、Amazonの市川のフルフィルメントセンターで印刷・製本されている、つまりAmazonの倉庫内で造られているのですから、「入荷の遅れ」は明確な虚偽説明です。
社会通念的に見て、物流センターの倉庫への納品が遅れているなら「入荷の遅れ」でしょうが、倉庫内からの遅延は「出荷の遅れ」であるべきです。
さらに、これはAmazon機械的に送るメールであるためなのですが、「入荷の見込がないことが判明した場合には」という文面があることです。
プリントオンデマンドがAmazonで行われているということを御存知の方ばかりではないことは勿論ですから、このメールを受け取った方の中には、原因は版元からの出荷の遅れであり、さらには出荷の見込がなくなる可能性のあることをAmazonから通知されたことになります。
版元としての捕物出版に非があるわけではありませんが、このメールを受け取った方は、「捕物出版」という版元に対して、怪しげな業者なみの悪印象を抱いたとしてもおかしくはないでしょう。
Amazonが自社のシステムの不具合を棚に上げて、通販事業者としては最も根本的な発送遅延、本来の「お届け日」に商品が着かないという、通販の信頼の根源である事項に対して、原因を他責にする虚偽の説明を行っていることは社会的に糾弾されるべきものと思うのです。

またAmazonのシステムは版元を選んで故意の操作が行えるような気の利いた物ではないので、プリントオンデマンドの版元は、弊社に限らず、全面的に被害を受けているはずです。

慢性的な遅延を数週間も放置し、実際にはできもしない「翌日お届け」をPODの本に対しても続けているのは、継続して行われている虚偽宣伝、誇大広告でもあります。もはや社会的なバッシングを受けるべきレベルだと思うのです。

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Amazonがお客様に対して送っている発送遅延に関する虚偽説明